晴れて人材総合サービス企業から内定をいただき、人材コーディネーターのアシスタントとして就業することに。そして、ここでの出来事が今後の人生を大きく左右することになります。
勝手にタイムカードが切られる環境に唖然
残業代が出ない教員の仕事から、残業時間がきちんとカウントされる民間企業の仕事に転職できたと思ったのも束の間。夜20時になるとタイムカードが勝手に切られる、あきらかな法令違反を行なっている光景を目にします。
東証一部に上場していたので、最低限、そのあたりの管理は正しくなされているものだと思いこんでいました。
求職者相手の仕事をしているので、電話の問い合わせは夜に集中することが多く、20時では仕事が終わらないこともしばしば。同じ契約社員の人の中には4時間サービス残業をしている人もいました。
一度自分でタイムカードを押したら、20時に修正するように指導されたことも。
他にも、毎日15分の朝礼や日報を書く時間は労働時間に含めないとされていたり、お昼休憩の電話対応も10分15分程度なら休憩時間を削って対応するように言われたり、労働時間の改ざんが当たり前に行われていました。
労働者として守られるべきものを踏みにじられたような感じがして、自尊心がえぐり取られたような気分でした。
WebDMとメールDMのライティングでやりがいを見出す
そんな環境の中でも楽しんで取り組めたのがWebDMとメールDMのライティング業務。
求職者の方を対象にしたプロジェクトに登録してもらえるよう、DMで誘致していたのですが、その文章を私が担当することになったのです。
業務の割合としてはごく一部のものでしたが、この時間がとても楽しくて、ワクワクして仕方ありませんでした。
既存の文章を見直して、今までと切り口を変えた時には、DM経由の登録者数が1週間で2倍に増加。
「言葉を変えるだけで人の心を動かすことができる」。そう実感した私はコピーライティングの魅力に取り憑かれます。
当時ベストセラーだった「伝え方が9割(佐々木圭一)」の本を読んで参考にしていました。
次第に「文章を書く業務がメインの仕事だったらいいのに…」と思うようになりました。