職員室の中に自分の机があることに、不思議な気持ちと高揚感でいっぱいになった初任当日。
「本当に先生になったんだ…!」という喜びは生徒たちが春休みを明けて登校するまで続きました。
しかし、実際の教育現場は戦場。以下のような業務で忙殺され、睡眠時間は3〜4時間、休日は月に1〜2日程度という状態で心身ともに疲弊していきました。
- 2学年分の授業準備と実際の授業
- 未経験競技の部活動(2つ掛け持ち)
- 学年会計
- 広報誌の写真撮影係
- 成績処理
- テストの作成、採点
- 初任者研修の参加とレポート作成
- そのほか事務作業
さらに授業で生徒は荒れ放題。ほぼ徹夜で準備した授業も生徒同士のおしゃべりや殴り合いなどで崩壊傾向。
保護者からは部活の時間を増やすようにプレッシャーをかけられ、休憩時間もなく、想像以上の忙しさと苦しさで、ついに職員室で過呼吸を起こしてしまいました。
初めは優しかった校長先生も、授業がまともにできない状態になっている私を見て、机をバンっと叩き退職勧奨。
生徒や学校が大事なのは当然なので、仕方ありません。
生徒たちが夏休みに入った頃、泣きながら退職届を出しました。