新卒でも既卒でも第二新卒でもない
就職活動を始めて最初にネックになったのが応募できる企業の少なさ。
教員を4ヶ月で退職した私は、中途採用では社会人としての経験年数の少なさで応募できず、新卒採用は当時、既卒可の求人も増えていたものの「職歴なし」が条件になっている場合がほとんどでした。
新卒でも既卒でも第二新卒でもない、中途半端な存在。応募の時点で門前払いされてしまうことに愕然としました。
しかし絶望していても仕方ありません。新卒採用と中途採用どちらで進めるか迷いましたが、「まずは業界全体や就職活動の基本的なところを知ることから始めたい」。そう思った私は、大学生に混ざって新卒(既卒で職歴ありでも応募OK)の求人に狙いを定めることにしました。
最初はIT業界を志望
最初に志望したのがIT業界の営業でした。
教員時代に感じていたのがアナログで処理しなければならない雑務の多さ。
いい授業をするために準備するとか、子供たちとコミュニケーションをとるとか、そういった本来注力すべきところには時間をかけられず、アナログな事務作業に多くの時間を割いていました。
だからこそ働く人が本来注力すべきところに時間をかけられる環境をIT業界から作りたい、そういった理由で志望しました。
しかし、面接でそれ以上何をやりたいのか問われても答えられなかったのです。IT業界に関わる書籍も読みましたが、まず用語を理解することから困難で、何社受けても内定をもらえない日々…。
そこで業界、職種を見直すことにしました。
人事志望に方向転換
次に志望したのが人事職。人の成長に貢献できる仕事という点で、教員の仕事と共通点があり、やりがいがありそうと感じたためです。
しかし、人事の仕事は「教育」だけではありません。採用やリストラなど、人の人生を大きく左右することにも関わらなければなりません。そういったプレッシャーのある側面に目を向けた時、本当に人事の仕事をやりたいのか疑問に感じ始めました。当然、そのような心持ちのまま面接でスムーズに話せるわけもなく、再度、業界、職種を見直すことにします。
人材業界で就職支援をしたい
次に目を向けたのが人材業界。就職活動で疲弊していた私は、次第に誰かの就職を応援するような仕事がしたいと思うようになります。
教育と同じく人の未来を支援する仕事。特に自分と同じような短期離職者や既卒者の就職活動は厳しい現実があると身をもって実感したため、そのような人たちを対象にした就職支援に携わってみたいと考えました。
同時期に新卒採用から中途採用の応募に切り替えることに。正社員採用だと厳しそうだったため、契約社員も視野に入れて応募しました。
そこでようやく内定を獲得。契約社員として人材総合サービス企業での就業が決まります。